伊勢神宮式年遷宮のご神木の里としても名が知られている付知(つけち)。
豊かな木材資源を背景に多くの木工産業がある産地で、地図で見ると日本のちょうど真ん中に見つけることができます。
asahinekoというブランド名はこの付知で育つ木曽五木といわれる地元の針葉樹、
あすなろ、さわら、ひのき、ねずこ、こうやまき、を使った生活道具の総称です。五木の頭文字からつくられた名前ですが、
この呼び名は地元では子供が木の名前を覚えるときに教わる昔なじみの言葉で、付知に根付く木の文化をそのままブランド名にしました。

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asunaroあすなろ
あすなろはひのきになろう。という話から「あすなろ」という名前がついたと言われていますが、
一名には「ひば」として知られています。
狂いが少なく材料の保存性も高く、材質が緻密であることから、
建築材、建具材、漆器の木地などにおおく用いられています。

sawaraさわら
成長が早く、木材は柔らかいため柱などの建築材としてはあまり用いられません。
耐湿性に富み、「ひのき」や「あすなろ」に比べ香りが少ないので、飯櫃や柄杓、桶材として優れています。
殺菌作用があるため、松茸など食品の下の敷物としても使われます。


hinokiひのき
ひのきといえば木曽といわれるほど、五木の中で重要な木です。
木目が通り緻密で、清楚な色合いと香気・光沢に富んで、加工後の外観も非常に美しいのが最大の特徴です。
材質は堅牢で狂いが少なく、伊勢神宮をはじめ、壮大かつ高雅な高級建築用材として知られています。


nezukoねずこ
木目が細かく芳香をはなち、色合いは黒褐色で渋みがあり、耐湿性が高く軽いことが特徴です。
木目を活かした机、茶箪笥などの家具や、天井板、建築材としても多く用いられています。


kouyamakiこうやまき
庭園に植裁される世界三大造園木の一つ。木目が通り材色は黄白色、「ひのき」以上に光沢があります。
五木の中でも最も水に強くて朽ちにくいことから現在でも高級な風呂桶や橋梁材として重宝されています。